パラサイト 半地下の家族 追求すればするほど気づきがある映画でした。

こんにちは!蓬莱 梨乃です。

映画、『パラサイト 半地下の家族』を鑑賞しました。

思った以上に面白くて、退屈しない映画でした。そして、考えさせられる。

わからなかった部分もあったので、観終わった後、解説サイトも見て、さらに気づいたこともありました。

全力でネタバレしていますので、これから観られる方は決して読まないようにしてくださいね。

でも、観た後に、読みにきていただけると嬉しいです♡

この映画は、貧困層の家族4人があるきっかけで、富裕層のお宅で働けるようになり、どんどん家を乗っ取っていくようなお話しでした。

韓国の貧困層の生活

かなりショッキングだったのは、この部分ですね。富裕層の家は坂道の上に位置しており、貧困層の家は、これでもか!と言わんばかりに低い低い所に降りていく最下層の家。

日本は貧困でもここまでひどい環境は珍しいかと。
昭和初期の貧乏な家のような感じでした。

初めは長男が富裕層の娘の家庭教師になったのをきっかけに、長女を息子ダソンの美術教師へ、元々のドライバー、家政婦を不正な方法で追い出して、言葉巧みに富裕層家族を誘導して父をドライバーに、母を家政婦に紹介して、家族全員で富裕層家庭への侵入に成功しました。

この乗っ取りのくだりもかなりひどいですが、家族の結びつきが強く、幸せになるために必死だったと思うとまだ観ていられる感じでした。

後半、一気にホラー映画に!?(笑)

この映画は最初、ちょっとブラックなコメディーなのかと思っていたのですが、後半に一気に物語が劇的に変化します!

なんと、追い出した元家政婦の旦那がこの富裕層の家の地下室に隠れて4年も住んでいたということが判明!
元家政婦が食糧などは渡していたようで、追い出されて危うく飢え死にするところだったようで、恐ろしい。。。

ここで、「半地下」というタイトルも肯けるのですね。

自分達よりももっと下の生活をしていた人もいたという事実。

ここから、地上→半地下→地下 という階層が注目されていく感じになります。

ここで、最後について、記載してしまいます。その後、まとめの感想を書きます。

まとめ&感想

地下に住んでいた元家政婦の夫婦は、乗っ取り家族の様子を動画に収めて、ばらそうと脅しました。最初は乗っ取り家族は劣勢でしたが、やはり4対2ということもあり、最終的には元家政婦夫婦を縛って地下に隠します。後はどうしようかというようなタイミングで、大雨が降りました。富裕層は全く気にもしませんでした。しかし、乗っ取り家族の家は家の半分が水浸し。胸の位置まで水に浸かり、トイレからも泥水が出てくるという悲惨な状態。ついに地元の体育館に避難。

そんな中、富裕層家族から、「息子の誕生日パーティーをするから、参加して」との電話。
富裕層家族にとっては、貧困層の状況は、対岸の火事のような、そんな別世界。

乗っ取り家族は、着るものもなくなり、寄付してもらった服から選んだ服を着て、富裕層家族の家へ。

そこから、最後の大惨事へとステージは進みます。

最終的には、元家政婦の旦那に長女は殺され、長男も殺されかけて一命は取り留めたが、脳に障害が残ってしまいます。父は、富裕層の主人を刺してしまったため、逃亡しようとしたのですが、逃亡できず、富裕層の家の地下に隠れて生活することに。母親は被害が少なかったですが、そんな状態で残されてもって感じですよね。

まず思ったのが、4人とも一応働けるスキルがあるんだから、普通に働けばいいじゃん!って感じでした。
家族4人で富裕層に雇って貰えたんだから、そのお給料でもっとマシなところにまずは引っ越せばいいのにと^^;

元家政婦夫婦も別に地下で暮らさなくても、、、と思いました。

最後の最後もあり得ないと思ったら、ただの希望オチで微妙でしたね。無理でしょ?というような冷たい感じなのかも。

わからなかったこと

観た所感では、私は、何で富裕層のご主人が殺されなくちゃならないの?と思っていました。むしろ怒りの矛先は、乗っ取りを邪魔し、さらに長女を刺した元家政婦の旦那では?と思っていたのです。

しかし、富裕層へのご主人への怒りは、「貧乏人への積み重なる侮辱」によるものなんだということが、他の人の感想を読んでやっと理解出来ました。臭いが気になるという富裕層夫婦の話が、貧乏人特有のものだからということがわかる父には確かにプライドが傷つきますよね。。。

さらに富裕層の息子のダソンは、乗っ取り家族の臭いにも気づいていた頭の良い子供。そして、モールス信号を読める子だということもストーリーの中でわかるのですが、元家政婦の旦那がSOSを発信していたことについて、最後まで触れていなかったのはなぜなんだろう?というのが、一番の疑問でした。
それが、他の人の感想を読んで、
「ダソンはモールス信号をわかっていたが、無視した。興味がなかったから。」これは、貧困層の人がどれだけ発信しても、富裕層には届かない(世界が違うから)ということを指していたということが驚きでした。

さらに、「ダソンは臭いが嫌で、テントで暮らした」という感想もあった。

確かに!わがままな子供なのは、何となく読み取れたし、冷たい子供(というか、そういったことが全く想像できない子供)なのだということであれば、納得がいきますね。これは、私には全く考えもつかなかった観点で、非常に勉強になりました。

私も子供の頃、家はぼろ家でしたし、最初の方のぼろ家の生活の気持ちはわかりましたけど、そこまでの究極の貧乏ではなかったため、大雨になった後の臭いのくだりからのラストへの感情の変化や、人を騙してまで乗っ取ることについては、全然理解できませんでした。

おそらく富裕層の家族は、臭い=貧乏人への差別ではなく、それすらも想像できないのではないだろうかと思いました。ダソンも同様です。

悪気がないだけに、富裕層のしたことは悪いとも言いきれず、後味が悪いなと思いました。

そういうのも含めての勧善懲悪的な感じでしたね。「善」はなかったですが。悪いことをしただけの報いを受けたんだなと思いました。

あと、あまり私はそこには興味なかったので、感想には取り上げなかったのですが、友人に石を貰うのですが、その石も色々と運命とリンクしていて、伏線が多い見どころのある映画だと思いました。

蓬莱 梨乃でした〜(୨୧•͈ᴗ•͈)◞︎ᵗʱᵃᵑᵏઽ*♡︎

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