「水曜日が消えた」とても面白いし感動しました!

映画「水曜日が消えた」を鑑賞しました!
とっても面白かったので、ネタバレ全開の感想です。
これから観たいという方はお気をつけ下さいね。

7人格の映画だなんて聞いたから、スプリット (23人格のアメリカ映画) みたいなやつなのかと思ったら、そんなんじゃなかった(笑)←そりゃそうだ!

主人公は曜日ごとに違う人格が現れて生活している。子供の頃の事故がきっかけでそうなってしまったらしい。
しかし、お互いが日誌などを書いて、毎日何があったのか情報共有していたり、土曜日の人格と火曜日の人格でチェスの勝負していたり、その曜日にしかできないことは、頼んだりして、持ちつ持たれつの関係を築いている。

そして、突然、水曜日の人格がいなくなってしまい、火曜日の人格が、水曜日にも目覚めるようになったという感じで物語は始まる。

そして、火曜日の人格は、水曜日に出会った人に恋をして、水曜日の人格がいなくなったことを隠そうとするのですねー。火曜日の人格は1人だけ病院にも通って検査を受けていたし、常識人だと思ったから、すぐに水曜日の人格が消えたことを病院に伝えるかと思ったら、凄いねー。恋って盲目だよねーって感じで驚いた(笑)水曜日の人になり変わろうとして、でも悪い人ってわけじゃなく、もう目の前のことにただただ夢中なだけという単純な可愛さがたまらない(笑)

でも、この7 人の別の人格、よくよくみると、結局は全部同じ人間なんだよね。
冒頭で、他の曜日は誰が現れているのかわからないというようなナレーションだったので、違う人間が体を乗っ取っているかのように思ったのですが、単純に1人の人格の几帳面で真面目な面とか、音楽が好きな面とか、絵が好きな面とかそういう元々の人格にあるすべての要素が脳の中で分断されたような感じに見えた。

それは、回想シーンなどで子供の頃に抱えていたものや、事故のときに周りに散らばっていたものからも推測できる。

ラストに向けて、火曜日の人格は、自分が恋した女性は水曜日の人格が好きなのだということ、そして水曜日の人格も同じ気持ちだということを知り、水曜日の人格を戻してあげたいと思ったのが、また素晴らしい。誰だって週1日しか生きられないのが週2日になれば、それを手放したくないって思うはずなのに、優しくて思いやりのある火曜日の人格。
その後、木曜日の人格も消えて、火曜日の人格が木曜日も迎えるようになると同時に、金、土、日の人格もいつの日か消えていて、月曜日の人格がその曜日を過ごしていたことがわかる。
さらに、火曜日の人格が時々意識を失うようになり、意識を失うと月曜日の人格が意識を取り戻すという状況に。それを自分のスマホのカメラで撮って共有して会話してって、ほんと凄い展開だよね(笑)もうびっくり。

そして最後、とうとう1人になる。
これが火曜日の人格と思わせるミスリードで、実は月曜日の人格だったという凄いオチ(まぁすぐにわかるんだけど)で、その後月曜日の人格は病院に行って、手術して元の7人の人格を取り戻す。

月曜日の人格が1人残ったら、病院なんて行かずに勝手に1 人で好き勝手に生きていきそうなキャラに見えてたのに。それも誤解だということがまた良かった。

月曜日の人格は健康のことも考えずにタバコを沢山吸って、部屋も散らかしてバンドメンバーなどやたらめったら人を勝手に家に泊める。大らかな面が出たキャラクターなんだろうな。

そして、全体に共通している、お互いのことを思う気持ちと、寛容な部分という基本の核となる性格は全員が一致していて、それがわかったことがとても感動しました。

単純で大らかで、寛容で几帳面で真面目で、色々な才能を持っている。なんて魅力的なんだろう。

やっぱり主人公が魅力的っていうのは、絶対大事だと思いました。あと、ミスリードが豊富であー、そういうことね!っていう気づきが凄く面白くて良かったです。

期待を裏切る素晴らしい映画でした!!

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