『インセプション』 ~切なかったですねー。自分のトラウマと重なってしまいました(笑)

先日、難解映画と言われている『インセプション』を観てきました。

ネタバレなしの感想って私は書けないし、書きたくないことがわかったので、ばりばりネタバレしています。問題ない方のみご覧ください。

しかも、解説すらないので、映画を観ていないでこれを読んでも意味がわからないと思います。
(しかも、蓬莱の勝手な思い込みで間違っている可能性も往々にしてあると思います(笑))

主人公のコブは奥さんを殺した罪を問われて指名手配中(実際には奥さんは自殺)子供にも会えない生活を送っていた。そして、とある特殊な仕事をしていた。

主な仕事内容に、夢の中に入って情報を盗む(エクストラクション)、と夢の中に入って情報を書き換える(インセプション)があって、エクストラクションよりもインセプションのほうがより難しい。

さらに夢の中に入るのも、現実世界でみる最初の夢が第一階層とすると、その夢の中でまた眠ると第二階層に移動。さらにその夢の中でまた眠ると第三階層に降りていくという、どんどん深く潜れる世界。

そして、第一階層は現実の20倍ゆっくりと時間が流れ、第二階層、第三階層と降りていくたびに、さらに20倍、20倍と時間の進み方が遅くなる。

第一階層の1週間が第三階層の10年間にあたるみたいな。

でも、夢から覚める方法はあって、上から落下する、音楽を聴くなど、設定が可能らしい。すごい世界ですよねー。聞いたことない。でも、最初の方にがっつり説明が入っていたので、わかりやすかったですね。

それにしても・・・ほんとまじ危険だって!!

みんな旅立つために眠ってしまうので、寝ているところに番人は1人だったりで、いつ攻撃されたり邪魔されて帰れなくなるかって感じだし。

面倒でリスクが高すぎる絶対にやりたくない仕事

と思いました (笑)
主人公のコブは子供に会いたいがために引き受けたので、まあわからなくもないですが。

最後のシーンが夢か現実かっていうのが意見が分かれるという感じのようですが、どちらでもいいんじゃないかなと私は思いました。

夢でも現実時間よりも長い時間を過ごしてしまったら、どちらをメインの世界と捉えるかも微妙だと思ったからです。夢の中でも意思を持って動けるのであれば、どれが現実でどれが夢かなんて関係なくなるのでは?と思いました。

体感で50年生きた夢の中と、現実の10時間程度のどちらをメインの人生と捉えるかと思うと、50年の方が絶対に大きいと思いました。奥さんはそう取っただけで、間違いではないと思いました。自分が選びたい世界を選んで自分の意思で行動すればいいだけだから。

そして奥さんをインセプションしたとかで、それもミスっておかしなことになって・・・コブみたいなやつとは絶対関わりたくないと思いました(笑)一般的な意見じゃないかもしれないけど、私は嫌ですね。人を巻き込んで虚無の世界のこととか先に伝えてないとか致命的なリスクをおかすし、とんでもないミスをしても、なんだかすみません程度の軽さしかないように見えたし、自分が結構リスクを負っても平気な変人(いろいろと傷を負ってこうなってしまっているのかもしれませんが)だから、他人もそんな感じだろうと見ているところが怖いですよね。

そして、映画というものは、やはり、自分と重ねて観てしまう。

コブは最後まで現実世界に帰ることにこだわっていたので、それが切なかったですね。奥さんと50年も過ごしたというのに。幸せだった時間はあったはずなのに、それを感じられていない。それが、この映画で一番気になったところでした。

これは私もそうだからわかるんですね。
過去の幸せって、今幸せなことが前提で振り返れて楽しめるもので、壊れてしまったものについては、振り返ってもどうしても幸せだとは私は思えないから。

自分もそういう過去の幸せだった思い出も、幸せだった時間のほうが圧倒的に多かったはずなのに、なくなってしまったものだから思い出すと辛いので、全部消去してしまっているものがたくさんあると思うので。

そういう自分のトラウマにひっかかったなーと思いました。気づきをありがとうございます!!

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