すぐに使える文章の技術が詰まった本~『即効!成果が上がる文章の技術』
尾藤克之さんの『即効!成果が上がる文章の技術』を読みました。
本当に即効使える数々の技術が詰まった本でした。
本書は文章を書く初心者にもとても役立つ本ですが、ある程度文書を書ける人が読んでも、さらに上級の気づきがある一冊なのではないかと感じました。
私の特に印象に残った気づきを紹介します。
いい文章に出会ったときには「なぜそう思ったのか」を考える
私は以前文章を読む仕事をしていたため、たくさんの文章を読んできました。
そのため、私は結構いい文章がわかる力があると思っています。(注:「わかる」だけで「書ける」ではありません(笑))
でも、最近はあまりそのことについて深く考えていませんでした。
いい文章に出会ったときには「なにに対してそう思ったのか」を考える。「素晴らしいな」、「ひどいな」の理由を具体化することが大切とのこと。
これからは、「読みやすいな♪」、「わかりやすいな♪」などと思ったらそう思った理由を明確にし、記録していきたいなと思いました。
自分だけのオリジナルの文章、スタイルを確立する
一般的な書評には本を書いた感想が記されているとのこと。
このような書評は書評家の一方的な論考を強制的に読ませることになり、本を読んでいない読者には納得感が得られないようです。
この部分を読み、私のブログのドラマの感想記事がそのようになっており、ドラマを観た人にしかわからない記事になっていると思いました。
私のドラマブログで伝えたいことは、
- ドラマを観ていない人にもドラマのこのシーンについて考えて欲しい。
- ドラマに興味が持てたら観て欲しい。
という気持ちも込められているため、このままじゃいけないと思いました。
本書を読んで、ドラマ記事は感想だけでなく、ピンポイントの短いあらすじだけでも書いて、ドラマを観ていない人でもどのような内容を議論しているのかくらいはわかるようにしようと思いました。(早速はじめています!)
最後のこの部分が私は最も印象に残ったので、引用します。
文章は、学校で習ったとおりに書いても、オリジナリティにあふれる仕上がりにはなりません。
そのような常識を捨てて、自分だけのオリジナルの文章、スタイルを確立するように心がけてください。(P84 より引用)
私だけの文章!
考えただけでわくわくしますね。
自分で読んでわくわくして、みんなに読んでもらいたい!と思う文章を少しずつ生み出していきたい!
すごくテンションが上がりました!
気持ちが伝わる書き方を!自分しか知らない情報に価値がある。
今までの私は本書に書かれている、ダメパターンをたくさんやっておりました。
記事を読んで「参考になりました!」、「勉強になりました!」のみのコメントをしょっちゅうしていました。
それは、本当に参考になったし、勉強になったものにしかコメントしておりません。
なので、決して嘘ではありません。
でも、記事を書いた本人にはその差別化した気持ちは全然伝わっていないですよね。残念なことに。
それは、そこには自分だけの情報がないから。
もちろん書かない理由として、「ネタバレしてはいけないのでは?」みたいな心配もあったのですが、詳細に書くわけではないので、少しは具体的に書くべきだと思いました。
素晴らしい記事なのですから、何が良かったのか具体的に褒めるべき!
これからは、「〇〇が参考になりました!」「〇〇が勉強になりました!」と自分らしさを出していきたいです。
以上、私が最も印象深かった 3 つの気づきでした。
他にも本書には、
- 文章を書く上での基本的な、接続詞、助詞の使い方
- 間違えやすい慣用句
など、内容ではなく、文章の基礎的なこともたくさん書かれております。
- 文章の書き方を基礎から学びたい方
- 読解力はあるのに、文章力がないと思っている方
に最適な本です。
さらに、この本には尾藤さん自身、うまく文章が書けなかったことがあるという経験があり、みんなに文章が書けるようになって欲しい!という強い思いが込められています。
それを読むだけでも、文章を書いていきたいと思えるモチベーションに繋がります。
今では素晴らしい文章を書いている人たちも最初は書けなかった人もいる。
強い励ましをいただけました。
「どうして書けないの?」と思っている方。
ぜひ、一度本書を手にとってみたらいかがでしょうか。