アドラー心理学お稽古会第 6 回に参加しました。


9 月 28 日に、ヒロさんこと小倉広先生主催のアドラー心理学お稽古会第 6 回に参加しました。今回も非常に素晴らしいたくさんの気づきがえられました。特に印象に残った気づきをシェアします。

すみません、備忘録みたいなものなので、やたらと長くて読みにくいです(笑)

また、私の理解なので、誤解や誤りが多々あると思います、ご了承ください。

主観的事象と客観的事実の違いは、物理的具体的な場所なのか、方向だけなのか

今回も前半は『アドラー心理学へのいざない』の輪読会でした。

今回はアドラーが第2期~第3期に強調された主観的事象について、客観的事実(原因論に近いもの)との違いをヒロさんが表にまとめて説明してくださいました。

客観的事実の目標の定義がグーグルマップで出したり、指で指せるような具体的な実際の場所ということに対して、アドラーが注目した目的論に近い、主観的事実は方向でしかないため、言葉にできない心理的到達点だといいます。

客観的事実が「3年後に◯◯の資格を取る!」みたいな目に見えて、時間も決められるものだということに対し、主観的事象は「人の役に立ちたい」みたいな抽象的なものだそうです。

アドラーは「人間を方向づける動機と行動の基礎となっているものは、抽象的な主観的事象」だというように述べられています。

確かにそうですよね!最初からいきなり到達点が明確にはならないし、何となくのぼやっとしたところから始まりますからね!納得。

また、皆さんの気づきのシェアの中で気づいたことも多々ありました。ありがとうございます。

例えば、私は今能力不足を感じているため、「もっと成長したい!」と思い、自分の不足を補えるようなセミナーをたくさん受講しています。

これももっと突き詰めて考えてみると

成長したい→能力、力をつける→人の役に立ちたい(=所属したい、貢献したい)→共同体感覚

につながっている

ということになり、やはりアドラーが最終ゴールとして仮置きした「共同体感覚」に最終的には繋がっているんだ!ということが物凄く腑に落ちました。

また、例えば「人の役に立ちたい!」という漠然とした気持ちから何となく動いたとしても、「どんなふうに役に立ちたいのか?」「逆にどんなのは嫌なのか」などもっと抽象度を落とすとキーワードが見えてくるというヒロさんのお話が非常に心に響きました。

やっぱりトライアンドエラーが大切!

目標がない人というのは、目標がないのではなく、見えていないだけ。というお話があり、こちらもとても響いたので、シェアします。

例えば、Aという目標(目指したいところ)があって、それを叶えるために B→C と演繹法のように進んでいったとしても、なんか違うな?と思うことがある。この時に、C を色々変えてみる(付き合う人、職場を変えてみるなど)としっくりくることが見つかりやすくなるという話がありました。

A がはっきりしない時こそ、帰納法のように C を沢山やってみて、A をはっきりさせていくという方法が使えるらしい。この C を沢山やることこそが、トライアンドエラーということ。

  • C が増えれば増えるほど、A を見つけやすい。
  • 帰納的に探していくとよい。
  • 行動すればするほど見つけやすい。

アドラーも、考えているだけではだめ!と言われており、活動性を大事にしているようです。

私も最近、少し目指したい方向が見えてきたかなという感じ。全然はっきりしていないので、トライアンドエラーを繰り返して、もっとはっきりさせていきたいなと思いました。

オープンカウンセリングの気づきのシェア

後半は今回はヒロさんにクライアント役の方が相談するオープンカウンセリングを行い、参加者の気づきのシェアを行いました。

今回の技法は、”アドラー心理学(目的論、課題の分離、全体論、協力と目標の一致、共同体感覚、尊敬と信頼)+SFA+CBT+ゲシュタルトの複合セラピー”(ヒロさんのFacebook より引用)とのことでした。

ヒロさんは最初にクライアント役の人から登場人物の立ち位置などをわかりやすくするために少しだけ質問をした後は、具体的な出来事や背景をひたすら傾聴していました。以前、傾聴のワークをした時のように、「ここまで話してみてどう思う?」とか、話に常に同意して勇気付けをされていました。

そして、一通り話が終わった後に、「では、どうなったらいいと思う?どうなれば、今の状況が100点満点になるのか」というような問いかけをし、「今からできることは何だろう?」という流れになり、この後に、元々の悩みは「自分と考え方の違う他者への困りごと」だったのが、「原因が自分にある」という気付きに変わってきたという素晴らしい流れでした。

悩みを解決する方法として、物凄く勉強になりました。

本当に素晴らしいお稽古会でした。

ヒロさん、スタッフの皆さま、ご一緒いただきました皆様、ありがとうございました。

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