アドラー心理学お稽古会第 5 回に参加しました
8月25日に、ヒロさんこと小倉広先生主催のアドラー心理学お稽古会第 5 回に参加しました。今回も前半は『アドラー心理学へのいざない』の輪読会、後半は傾聴の実践を行い、沢山の素晴らしい気づきを得られました。特に印象に残った気づきをシェアします。
ライフスタイル診断
ライフスタイルというものは、その人の人生の中で起きた過去の出来事の中で、おこなった選択や決定に強調されているとのことでした。
ライフスタイル診断というものがあり、なんとなく覚えていることで、一番古い記憶と、そのときにどんな行動を取ったかで診断するのだそうです。
しかし、その診断結果の問題の解決は自分一人では難しいそうです。会話がないと課題を掘り下げられないからのようです。
その課題を抱えた上で、適切行動を取る方法は、「どれが正しいのか?」と考えながら共同体感覚に向かうことで、少しずつ見つけるという話がありました。
また、「迷っていること」もライフスタイルなのだとか。うーん。なかなか難しいですね。
人間の行動と目的について
あと、アドラーの書には「すべて人間の行動には目的があり〜」と書いてありますが、この「すべて」は、「ほぼ全部」くらいの意味で、(適切、不適切に関わらず)意図的な行動によるもののみ目的があるとのこと。つまり、意図しない失敗行動などには目的はないとのことでした。
よく考えるとそうですよね。
1人でアドラーの本を読んでいても、書いている意味をそのまま捉えてしまうと誤解も多いですね。翻訳の誤りもあったりしますので。
やはりこのような解説があり、正しく理解できるので非常に有り難いです。
傾聴
傾聴で大切なことは、相手の話の流れを邪魔しないこと。
例えば話の前半から自分が聞きたいことばかりを質問をしたりしてしまうと、クライアントが本当に話したかったことが話しにくくなってしまうということが起きてしまいます。
聴き役は前半はただ聞くだけ。ひたすら相づちをうち、会話の合間には「それいいね!」などの勇気づけを行います。
そして、前半で相手の主訴を聴くことができて、相手が言いたいことを一通り話してもらえたかなという段階になったら、初めて質問を少ししてもよい感じになります。
この質問も必要なことを確認するような「私の理解でずれていませんか?」のような質問にします。また、「~の時、〇〇さんはどんな言葉でそれを言ったのですか?」などと会話そのものを再現してもらうのも効果があるようです。
実践は 二人一組で、良いパターンの傾聴と悪いパターンの傾聴との 2回行いました。
悪いパターンを先に行い、次に良いパターンを行いましたが、なかなか難しかったです。特に悪いパターンが非常に難しい。
悪いパターンにするためには、話の前半からがんがん質問をして話の流れを変えたりしないといけないのですが、そんなに質問もできず、、、
まぁ、悪いパターンがうまくいかなくてもいいですよね(笑)
聴いてもらう側だと、やはり良いパターンのほうが、ずっと話しやすく、もっと話したい!と思いました。
聴く側でも、話の流れを邪魔しないほうが、相手の本当に話したかったことを聞き出すことができるため、特にアドバイスしなくても、相手が自分で見つけてくれるので楽チンでした!
この会に参加する理由
私がこのアドラー心理学お稽古会に参加し続けるのは、このお稽古会では、自分の不足を補える!と思ったからです。まず、参加すると必ず輪読で、最低でも一文は声を出して読むことになりますし、グループで意見のシェア。さらに一人一人の 1 分程度の気づきの発表、2 人でペアを組んでのお稽古実践があるため、強制的に話すことができるので、これは良い!と思いました。
意見がまとまっていなかったり、うまく話せなくても気にならない温かい雰囲気なのもとても良い!すごく居心地の良い場だと思っています。
これからも参加させていただき、学ばせていただきたいと思います。
ヒロさん、スタッフの方々、ご一緒いただきました皆様、ありがとうございました☆
次回の第 6 回は 9 月 29日(土)の9時15分から、下目黒住区センター (最寄り駅:JR 目黒駅)での開催になります。詳細、お申し込みはこちらから
https://www.kokuchpro.com/event/10fb1810198be33603ba2f36baff7c96/