アドラー心理学お稽古会第4回に参加しました
7月28日に、ヒロさんこと小倉広先生主催のアドラー心理学お稽古会第4回に参加しました。今回も前半は『アドラー心理学へのいざない』の輪読会、後半は 1 on 1 での実践で、沢山の素晴らしい気づきを得られました。特に印象に残った気づきをシェアします。
人間は分割出来ない全体である
これは、人間の体と心は分けられないということであり、アドラー心理学の大事な基礎だそうです。例えば、フロイトは食べたいけど、痩せたい!などという矛盾した思いを車のアクセルとブレーキが葛藤しているような状態だと言っているのに対し、アドラーは、アクセルとブレーキが別々になるなんてことはない。そんなのはもう車じゃないし、食べたい人は食べたいから食べている(痩せたいは言い訳)のだそうです。なるほどー。私も勉強して頭良くなりたいけど、ついつい勉強しないでドラマをみてしまうのは、頭良くならなくていいからドラマがみたいと思っているわけですね。ということがわかりました^^;
1つ1つに無意識に行動と目的がある
人は無意識に行動しているように思っても、なんらかの行動や思考、感情には目的がある。小さい目的、行動がいくつも集まって、大きな目的に向かって行動しているという。確かに、朝から今までの自分の行動を細かく振り返ってみると、こういう理由でこれを選んだとほとんど意味付けられると思いました。あと、ライフスタイルという言葉が出て来ましたが、これは一般的ライフスタイルの意味(表面的な生活)という意味ではなく、一生にわたる長期的方向性を意味しているらしいです。ライフスタイルは6~10歳くらいまでに形成され、それを一生使い続けるようです。アドラーは、「人はいつでも変われる」といいますが、それは行動のことか、ライフスタイルのことかは明確ではないそうです。ただ、ライフスタイルを変えるのは難しいけど、目的を変えることで行動を変えられるので、合わない目的は変えていき、行動も変えていくと良いことがわかりました。
実践ワーク
後半の 1 on 1 での実践では、2人で組んで上司役と部下役をやり、部下役は上司役に悩みを話し、上司役はその話について以下のように進めていくようなワークをしました。
課題の分離
誰の課題か?ということ。誰の課題かがわかりにくい場合は、「その課題がうまくいかなかった時にその結末を引き受ける人は誰?」と考えるとわかりやすいです。その人の課題ということになります。
注文を取る
上司は部下の課題を詳しく聞きます。何を手伝えるかな?と探るように聞きます。そして、上司は部下に対して注文を取ります。「注文を取る」とは、何を手伝えるのかを部下に問うこと。
目標の一致→共同の課題
上司が部下に何を手伝えるのかを聞いて、お手伝いできるようになったら、具体的な分担を話し合い、それがチームとしての共同の課題とします。
目標の一致できない→もう一度注文を取る
この時、「お手伝いはいらないよ!」と断られたとします。その場合は、「わかったよ。あなたならきっと一人でできるよね。でも、どういうふうにこれから解決していこうと思っているのかな?」などともう少し詳細を聞いてから、もう一度だけ、「○○だけ手伝おうか?」など、もう一度だけ注文を取るそうです。これで、「じゃあお願いします!」っとなったらここで、お手伝いできることになった場合と同じルートに戻り、分担を決めて共同の課題にします。この時は具体的にお手伝いする候補を出して良いのですが、出来るだけ分担は部下に決めさせると良いそうです。
目標の一致できない→結末を体験させる
ここで再び断られたら、「わかりました。あなたなら一人でできるよね。」と喜んで見守り、結末を体験させるそうです。
感想
上司役と部下役の両方が出来たため、非常に勉強になりました。ルールとして部下役は最初はお手伝いを断って、2回目で受けるという方針でやりましょうということでしたので、その資料に沿ってやったので、比較的簡単にできました。また、一緒に組んで下さった方が非常に上手に進めて下さったため、安心してワークが出来ました。部下役の時には自分の実際の仕事の悩みなどを聞いていただき、実際に仕事にも取り入れられるアイディアもいただくことができました。また、次回も参加させていただきたいです。ヒロさん、スタッフの皆様、ご一緒いただきました皆様、ありがとうございました。アドラー心理学お稽古会は毎月の最終土曜日の朝に東急東横線の中目黒や自由が丘駅付近で開催されます。アドラー心理学を学びたい!アドラー心理学を使った実際のワークをしてみたい!という方、ぜひ御参加ください。1人1人が意見をシェアする場も多く、アウトプット力も鍛えられます。開催がもう少し近くなったらこくちーずで申し込みできるようになると思います。過去のセミナーの情報も残っておりますので、気になる方はチェックしてみてくださいね!