今の自分が観るべき映画でした。『空の青さを知る人よ』
空の青さを知る人よ
かなりいい映画でした。今年のトップ3に入るかな。同じアニメ映画では、これと、『HELLO WORLD』が際立って良かったですね。
あ、ここからネタバレに入ってくるので、ご注意ください☆
よく、非日常がすぐに出てくるアニメ映画ってありますが、最初からそういう雰囲気を出している作品は気にならないのですが、この映画は絶対日常のまま終わるだろうと思っていただけに最後の方にいきなり空を飛んだりして驚きました。
でも、全然違和感を感じなかったなぁ。
表現の仕方がとても上手なんだと思います。
あと、主人公のあおいが単純だけどすっきりした子だったのが非常に気持ちが良かったですね。
自分とは全然タイプが違うので面白かったです。
私は自分と似てない人に興味がわいてくるんですよね。
具体的には、以下のようなところです。
茜姉が茜姉自身のことを全く考えないから嫌になっていたが、理由を知ろうと努力して知ったこと。
クラスメイトのことも先入観から誤解していたが、気づいたらちゃんと謝ったこと。
しんのがお堂から出られないのは、絶対出られないと思っていましたが、無理矢理引っ張ったら出られて、無理だと決めつけない柔軟さ。
自分には足りない部分なので、いいなぁと思いました。
あと、個人的に印象に残ったシーンが、演歌歌手の新渡戸さんがお守りにしていたペンダントをどこかで落としてしまって、携帯の写真の履歴から探すってシーンがあったのですが、それと同じことを私も過去にやったことがあります。
私の場合は結婚指輪でした。
お酒の会に行き、気づいたら結婚指輪がなくなっていました。
その時ちょうど、友人がみんなの写真をたくさん撮っていたので、その写真を見せてもらったんですよね。
そしたら、私の指に指輪があった写真から、なくなっている写真までの時間がわずか9分。
移動範囲も明確でほんの20メートルくらいの距離でした。
確か次の日は土曜日で、次の日曜日に、同じ場所に指輪を探しに行ったんですよ。
でも見つからず(もちろんその酒造の方など関係者には聞きました)、どうして特に何もしたわけでもない9分の間に指輪がなくなるのか。お酒飲んで移動しただけで、指輪を外したりもしていないはずです。
まぁ、わかっていたんですよね。
もうその時にはパートナーの心は私から離れていたことも。
気付かないふりしていた。
だから、私は一人で指輪を探しに行った。絶対に見つけないとだめになるんじゃないかと思っていた。
でも見つからなかった。
今思うと、見つからなかったからだめになったわけじゃなくて、だめになる未来を指輪が予期していたのかもしれない。
もう、5年以上経ちますが、あのシーンがすぐに繋がって、これは観るべき映画だったんだなと思いました。
それで映画では、ペンダントを茜姉が探しに行きましたが、
映画の最後も良かったですね。
あおいの決断が本当に良かった☆
私もこういうさっぱりすっきり出来る人に憧れますね。
良い映画でした☆