観て良かったけど、ちょっとしんどい〜アイ、トーニャ 史上最大のスキャンダル〜
アイ、トーニャ観て来ました。
アメリカの元フィギュアスケート選手のトーニャ・ハーディングの伝記映画です。
ナンシー・ケリガン襲撃事件や、フィギュアスケートの大会で、トーニャの靴紐が、、、という出来事は、当時中学生か高校生だったのに、私はかなり鮮明に覚えていました。でも事件の細かいことは知らず、この映画で知ることができました。
観た後に何とも言えない、もやっとした重い気持ちが残りますね。
あ、この後ネタバレします。これから観られる方は読まない方がいいでしょう。
ネタバレしないとこの思いは伝わらないので、、、(思い込みも多々あると思いますが)
以下、ネタバレです。
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まず、トーニャの旦那がとにかくひどかったですね。あり得ない。
早いうちに縁を切れば良かったのに、、、
ほんとあの旦那が転落への原因でしかないように思いました。
母親だけならスケートを辞めるまでのことにはなっていなかったように思います。
また、旦那さんの友人ショーンのクズぶりが徹底されていましたね(苦笑)
でも映画の通りだとすると、トーニャにも原因はある。ショーンを日頃から馬鹿にしてプライドを傷つけていたし、それに、友達も選ぶことは出来たはずだし、トーニャ自身にも悪い人を引き付けているところがあるように思いました。
アメリカの文化的なひどい部分はあったにしても、トーニャ自身の努力次第でもう少し良い結果が得られたのではと思いました。
イメージじゃないとか、家族がうんぬん言われた時に母親を呼び出して関係修復をはかろうとしたのは良かったと思ったのに、旦那を利用しようと思ったのが最大の失敗ですね。やはりそういうことはしてはいけないと思いました。
そして、トーニャ自身が暴力の環境を引き付けているところがあるように思いました。観ていて不気味な感じでしたね。
暴力は絶対ダメ!他がどんなに良くても!と思います。
母親は娘に執着しているように感じました。
映画によると、他にも子供はいたはずなのに、トーニャだけに執着していたのかな。軽く調べてみたけれど他の子供のことはわからなかったですね。
娘の成功=自分自身の成功なのかもしれません。
自分の分身みたいに捉えているから、暴力を奮っても平然としていられるんだと思いました。
また、貧困で必死に生きている様子が良くわかりました。トーニャがフィギュアスケートの衣装を自分で作っていたり、母親もトーニャもウェイトレスをしながら必死で生活しているのは凄いなと思いました。
トーニャがマスコミに騒がれていた時に母親が自宅に現れましたが、なぜテープレコーダーを持っていたんだろう?といまいち意図がわからなかったんですよね。それで後から色々な人のレビューを見たのですが、、、
マスコミに売るためだったのですね、納得(>_<)
決して娘を愛していないのではないが、やはり母親にとって娘は自分の一部であり、金儲けの手段なのだと感じました。
(母親の心理は樺沢先生の解説が聞きたい、、、)
トーニャも母親に愛されたかったという思いが伝わりました。そこもしんどい場面でしたね。
ラストも夢が断たれてどんよりで終わりましたが、今は別の人と再婚して子供もいるのが唯一の救いかな。
事件の真相もわからない。
ただ、トーニャ本人のインタビューを見ると、トーニャはナンシーに執着しているように見えました。ルームメイトで仲良しだったということ。ライバルではあるが、気になる存在(今でも)だと思いました。「自分は何度も殴られたけど、ナンシーは一回だけだ」という発言は衝撃でしたね。おそらく悪気もないのでしょう。膝を殴打されるくらい大したことではないという考えなのでしょう。
暴力が日常にあると、こうなってしまうのだという非常に残念に思いました。
クスッと笑えるシーンもありましたが、個人的にはあまりいい気分にはならない映画だと思いました。